
小屋の建前から、あっという間に2年半が過ぎました。
新築時と比べると、随分と味が出てきたと思います。
この「経年変化」というのが、自然素材建築の楽しみの一つです。
日本建築のどれもが「経年変化」すればするほど、みすぼらしくなるのではなく、風情・趣が増していきます。

割った薪もボチボチと使っております。
屋根の重しとして置いてあるタイヤは、私がこちらに来てから買ったワゴンRのタイヤです。
坂道の山村暮らしだからなのか、新車で購入して丸3年で走行距離の割に交換となりました。
新品タイヤを買ったら、廃タイヤは無料で引き取ってくれるものだと思っていましたが、なんとタイヤ1本につき450万円の処理料がかかるというのです。
端から重しに必要やなと思っていましたので、喜んで持って帰ったわけです。

タイヤに雨水が溜まりボウフラがわくので、写真のように穴をあけてみました。
雨降り後に確認したところ、水が抜けてくれているようです☆

さて、話を小屋に戻しまして、実はずっと気になっていたことをやりました。
写真の母屋を見てわかるように、雨跡がしっかりとついています。
雨は家に趣を与えてくれますが、ポイントを押さえとかないと耐用年数を早めてしまいます。
40年~50年後には母屋や棟木がカスカスになってしまうかもなのです。
なので、写真のように身代わりになる破風板を付けました。
作業的には今更ですが、小屋の耐用年数からいえば全然OKです。これでぐんと耐用年数は伸びたと思います。(cf.法隆寺累代棟梁の西岡常一によれば、木の家は300年!!!)
一番初めの写真が主屋に破風板を付けた全体写真ですが、破風板が新材で目立ち過ぎてしまいました(-ω-)
破風板の「経年変化」をゆっくり味わうのも良いのですが、端からヴィンテージ感が欲しいなって、ターシャ・テューダーみたいなことを思ってしまいました。

なので、下屋の破風板は焼きました(^^♪

そして、たわしでこすりました!

付けました☆
あ~主屋の破風板も焼いときゃよかったー(;´Д`)
まぁ、「経年変化」を楽しみますか。