TEKI雑記

古民家暮らしのDIYな日々を綴ります

自力建築する前に知っておきたいこと~尺寸でいくかメートルでいくか

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軸組工法での建築を始めた当初、「メートル法」世代の私にとって、尺寸で言われるとその都度頭がフリーズしてしまう現象が起きてしまいました。
何寸何分何厘とかもうやめてほしいと思いました(笑)
無理もありません。学校では「メートル法」を教えますが、日本古来の度量衝法である「尺貫法」を教えないのですから。


どうして、日本は「尺貫法」を義務教育から外したのでしょうか?

「尺貫法」は「メートル法」普及のため1921年に廃されますが、今まで尺寸の曲尺鯨尺を使っていた職人さんが「メートル法」に切り替われないのも無理はありません。
なので遅々として進まない「メートル法」普及に業を煮やしたお国は何をしたか…
1959年「尺貫法完全廃止」により、取引や証明に「尺貫法」を用いることを禁止しました。
違反者には50万円以下の罰金に処せられるという恐ろしいものでした。
この法律の第一条は「この法律は、計量の基準を定め、適正な計量の実施を確保し、もって経済の発展及び文化の向上に寄与することを目的にする」とあります。

時に文化向上・文化創出は暴力的に推し進められるということなのでしょう。

まぁ、この法律が文化向上に寄与したかどうかはともかく、計量の基準や適正な計量の実施というのは評価していいのかなと個人的には思います。
と言いますのは、「メートル法」だと全国どこに行っても1ミリの狂いもありませんが、尺寸ですと場所によって違うんですね。

参考までに申しますと

6尺を1間とする関東間・江戸間・田舎間
6尺3寸を1間とする九州・四国間 京間
6尺5寸を1間とする関西間・本京間

実際のところ上記の寸法は人によって見解が違ってたりしますが、大体の寸法です。
この大体っていうのがやられてしまうんですね。

さらに、1間の長さだけではなく、もう一つ寸法をわかりにくくしているものがあります。
それは、柱割にするか畳割にするかです。
柱割は柱の中心間を1間としますので、実際の畳のサイズは柱の太さによって変わってきます。
一方、畳割は畳を基本に柱を配置しますので、畳のサイズは変わりません。

あれ???貰ってきた畳が入らない(スカスカ)なんてのは、いろんな理由があるんですね。
厳密には畳はその家々に合わした、オーダーメイドなのです。

そんなわけで、私は今は大工気取りで口頭で尺寸を使ったりしますが、ちゃんと発注する時は㎜で書きます。

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当然いつもお世話になっている製材所様も㎜で表記しています。

じゃあ、一番最初の写真に写っていた尺杖は違法なんじゃ…
天下のシンワ測定株式会社がそんなことするわけないでしょ(笑)

「尺貫法」を使うな!という急激な厳格規制は、国と職人の軋轢を生み社会問題になりました。
永六輔氏の「尺貫法復権運動」の甲斐あり、計量単位の規制が、我が国の伝統や文化の中で著しく不便を生じさせている場合は、その度合いを最小限に留めるよう、制度の柔軟な運用を行うこととなりました。

なので私が買いました尺杖(尺相当目盛付き長さ計)は、表記上は「メートル法」を採用しているため、合法なのです!
コンパネサイズを3尺×6尺と書いて取引してはいけないですが、「さぶろく」と呼ぶのはいいのです。


参考図書

職人 [ 永六輔 ]



追記 ━─━─━ m(__)m ━─━─━


読み直しますと、タイトルと文章内容のズレや文章内容自体おかしい箇所がありましたので訂正しますm(__)m

熱があるにもかかわらず、文章を書くとこうなるんですね(+o+)
今も怪しいですがええまあともかく

まず文章内容自体おかしい箇所ですが、「尺寸」の話をしていたのに「間」の話になっているところです。
1間を何尺何寸にするかは、「尺寸」の問題ではなく「間」の問題ですね。

タイトルと文章内容のズレですが…
要するに「尺寸」か「メートル」どっちがええねん!ということですね。

まず絶対にやっちゃいけないのが、「尺寸」と「メートル」を両方使っちゃうこと。
ズレの原因になりますよね。
尺相当目盛で見ますと、「寸」は約30.3㎜ 「尺」は約303㎜

だからメジャーは、尺相当のとメートルのを一緒に使うと混乱のもとになってしまう。
使うのはどっちかに!

ではどちらがいいのでしょうか。

建物を建てるとき、やはり柱を立てますので、柱間の「間」を使います。
この1間を何尺何寸にするか、何ミリにするかどっちが良いかということだと思います。
私は1間1820㎜を採用しています。

1間・半間・4分の1間 = 1820・910・455 
すべて気持ちよく割れます。

メートル法」のメジャーには、455の倍数のところには赤いマークがついています。
もちろん「メートル法」の曲尺にもです。
これは尺寸の代表的な寸法をメートル法に合わせた近似値です。
なので私のいう1尺5寸・3尺・6尺=455㎜・910㎜・1820㎜なのです。
(もし仮に誰かと建築する場合、注意が必要ということです)

よって、わざわざ今まで持っていなかった尺相当目盛のものを買ってきて、慣れない尺寸で墨付けする理由はないのです。

さらに、ほかの建材も㎜で表記してますから、足し算引き算もやりやすいと思います。

「尺寸」か「メートル」で迷ったら…
「メートル」がおすすめです!!というか十分です!