
前回の土台の刻みの続きです。
さて、土台の柱用のほぞ穴は、昔は貫通さしていました。
土台の下端は白太で腐りやすいですが、ほぞは赤身で腐りにくいため、建物の沈下を防いでくれるからです。
しかし、今は「基礎パッキン」という優れモノがあります。
土台は常に湿気と白蟻による腐朽に悩まされています。
「基礎パッキン」は土台にかませ空気層を作ることにより、腐朽を防いでくれるのです!
よって、ほぞ穴は貫通させる意味はないのでしていません。
今回の成は105㎜を基準にしていますので、60㎜のほぞで十分だと思います。
丁寧な軸組ですと土台の「平ほぞ」にも込栓をしていますが、これは突き上げるような地震に有効であると考えます。私は白蟻さんの侵入突破口になるのではと心配ですので、込栓はしませんが。

さて、前回の「小根ほぞ差し」のメンタです。

横から見るとこうですね。

刻み終わりましたら、建前時にわかりやすいように表示しておきます。

今回は土台の長手であります、㊀通り、㊃通りの刻みが終わりました。