
大雪でストップしていました刻みを再開しました。
今回は梁の刻みです。

今回の梁は、番付表㋑と㋣通りです。
柱は半間毎に配置します。内装はしませんのでノン間柱でいこうと思います。

番付表㋥と㊂にも柱が入りますので、梁の成は105×150です。
梁はどちらを上にするか二者択一です。角材とはいえ、中心線を出し山なりになるように組みます。
二本の内の一本は最大2ミリの山なりになっていました。

番付表㊃と㊀のほぞ穴は通します。
はい。柱は「重ねほぞ」がきます。
よって組む順番は柱、梁、桁の順になります。
積雪地帯である梁は成が太いため、梁の仕口を「蟻兜」にして柱、桁、梁の順で組むことがよく見受けられます。

小屋(事務所)建築では、成が240の梁を入れましたので「蟻兜」にしましたが、個人的にはこの仕口は好きではありません。
太く迫力がある梁は、日本建築・在来軸組の魅力であると思うのですが、成が太くなればなるほど強度は増すが重量も増し、仕口に負担がかかり過ぎているのではないかと思うのです。
そういう意味でトラスはなかなか良さげなので、いつかはやってみたいと思うのですけどね。

はい。納屋の梁に戻ります。
番付表㊁と㊂の下は柱のほぞ穴、上は束のほぞ穴を彫ります。

梁のはね出しは㊃から300、㊀から500をとりましたら、これだけの端材が出ました。
創作意欲が湧いてきます。

㋑通り、㋣通りの梁が完成しました~☆
次回は㋩通り、㋭通りの梁ですね。